2クールモノが増えたって本当か? (7) 2010年速報版

カテゴリ : 作品数と放送期間

TVアニメ新作数と放送期間の集計結果。
データは、2006年~2010年。
ただし、2010年は放送中の作品が多いため未確定です。


疑問 :

年間作品数は、減っているのか?
それとも、1作あたりの放送期間が、延びただけなのか?


結論 :

作品数の減少は、継続。
2010年は、2クール以上の作品が減少。


詳しくは、続きをお読み下さい。


注意

本記事の内容は、独自調査のため正確ではありません。
かなり高い確率で、実際の数値とは異なります。
あくまで参考程度にとどめて下さい。


放送開始時期別、放送期間一覧表

年別データ

作品数 (年別、2009年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 264 185 90 539
2006年 74 54 27 155
2007年 59 58 19 136
2008年 71 36 21 128
2009年 60 37 23 120
比率 (年別、2009年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 49.0% 34.3% 16.7%
2006年 47.7% 34.8% 17.4%
2007年 43.4% 42.6% 14.0%
2008年 55.5% 28.1% 16.4%
2009年 50.0% 30.8% 19.2%


四半期別データ

作品数 (四半期別、2009年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 264 185 90 539
'06/01 17 2 3 22
'06/04 21 27 12 60
'06/07 15 6 2 23
'06/10 21 19 10 50
'07/01 16 4 4 24
'07/04 10 28 9 47
'07/07 18 4 1 23
'07/10 15 22 5 42
'08/01 17 3 5 25
'08/04 14 16 11 41
'08/07 19 2 - 21
'08/10 21 15 5 41
'09/01 17 5 2 24
'09/04 10 19 11 40
'09/07 14 2 1 17
'09/10 19 11 9 39

作品数 (2010年)
期間 1クール 2クール 2クール超
2010年 60 21 12 102
'10/01 12 3 2 17
'10/04 14 9 7 31
'10/07 12 4 3 19
'10/10 22 5 . 35
比率 (四半期別、2009年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 49.0% 34.3% 16.7%
'06/01 77.3% 9.1% 13.6%
'06/04 35.0% 45.0% 20.0%
'06/07 65.2% 26.1% 8.7%
'06/10 42.0% 38.0% 20.0%
'07/01 66.7% 16.7% 16.7%
'07/04 21.3% 59.6% 19.1%
'07/07 78.3% 17.4% 4.3%
'07/10 35.7% 52.4% 11.9%
'08/01 68.0% 12.0% 20.0%
'08/04 34.1% 39.0% 26.8%
'08/07 90.5% 9.5% -
'08/10 51.2% 36.6% 12.2%
'09/01 70.8% 20.8% 8.3%
'09/04 25.0% 47.5% 27.5%
'09/07 82.4% 11.8% 5.9%
'09/10 48.7% 28.2% 23.1%

比率 (2010年)
期間 1クール 2クール 2クール超
2010年 58.8% 20.6% 11.8%
'10/01 70.6% 17.6% 11.8%
'10/04 45.2% 29.0% 22.6%
'10/07 63.2% 21.1% 15.8%
'10/10 62.9% 14.3% .


2010年の数値について

2010年の作品は、現在放送中の作品があるため、 数値は未確定です。
各項目の合計と作品数の合計は、 一致しません。
また、比率の合計も100%になりません。


<説明>

  • クール数 [1クールは、期間 : 3ヶ月、話数 : 13話前後]
    1. 1クール作品は、1クール : 10~14話。
    2. 2クール以上の作品は、1クール : 11話~14話
    で換算。
  • 2クール超には、放送中の作品を含む
  • 空欄 ( - )は、本数 0、該当作品なし。
  • 空欄 ( . )は、本数未定、値なし。

換算例

彩雲国物語(1期)は、2006/4~2007/2までと約1年間の放送。
しかし、話数が39話なので、4クールではなく 3クール作品として集計します。


<寸評>

一応今回は、2010年速報版。

前回の記事では、
「大改編の時期であっても、 10月期は、1クール作品の比率が一番高くなる」
という結果でした。

2010年は、すべての期で 1クール作品の比率が一番高くなりました。
今年は、1クール作品が多いようです。
(基本的に 4月期、10月期は大改編。1月期、7月期は小改編)


<作品数>

  • 2006年 155本
  • 2007年 136本 (前年比 19本減、△-12.3%)
  • 2008年 128本 (前年比 _8本減、△-_5.9%)
  • 2009年 120本 (前年比 _8本減、△-_6.3%)
  • 2010年 102本 (前年比 18本減、△-15.0%)

作品数は、減少傾向。
2010年は、15%の大幅減でした。


<放送枠数>

放送枠数 (1クールと 2クールの合計枠数)

  • 2006年 (作品数 / 128) : 74+54×2=182
  • 2007年 (作品数 / 117) : 59+58×2=175
  • 2008年 (作品数 / 107) : 71+36×2=143
  • 2009年 (作品数 / _97) : 60+37×2=134

換算法

  • 1クール作品 : 作品数×1枠
  • 2クール作品 : 作品数×2枠

: 枠数の比較は、 年をまたぐ作品があるので、 正確な比較にはなりません。


2010年の数値は未確定です。
仮に未確定分がすべて2クールと仮定すると、 以下のようになります。


  • 2010年 (作品数 / 89) : 60+29×2=118

2009年と比べると、1クールの作品数が偶然同じでした。
作品数の減少分は、すべて2クール作品のため、 枠数の減少は、作品数の2倍になります。
(最小でも、8作品減、16枠減)


改めてまとめると、


疑問 :

年間作品数は減っているのか?
それとも、1作あたりの放送期間が延びただけなのか?


結論 :

2007年は、作品数減だが、2クール作品は微増。
相対的に、2クール作品の比率は増えました。

2008年は、作品数減に加え、 2クール作品の減少で、放送枠数も大幅に減少しました。

2009年も、引き続き作品数が減少。
しかし、 作品数が減少したのは、1クール作品のみ となっています。
(他は、ほぼ横ばい)

2010年は、作品数が大幅減。
中でも2クールの減少が多く、 枠数の減少は、さらに大きくなっています。
(1クールは、2009年と同数)


関連 : 過去記事


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