2クールモノが増えたって本当か? (12) 2012年確報版

カテゴリ : 作品数と放送期間

TVアニメ新作数と放送期間の集計結果。
データは、2006年~2012年の確定値。
おまけで2013年の速報値。 (放送前を含むため、未確定)


疑問 :

年間作品数は、減っているのか?
それとも、1作あたりの放送期間が、延びただけなのか?


結論 :

作品数の減少は、2010年までで一応、歯止め。
2011年以降は、増加基調。
2013年は、過去最多の2006年を超える勢い。


詳しくは、続きをお読み下さい。


注意

本記事の内容は、独自調査のため正確ではありません。
実際の数値とは異なります。
あくまで参考程度にとどめて下さい。


[資料1] 放送開始時期別、放送期間一覧表

年別データ

作品数 (年別、2012年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 492 262 166 920
2006年 74 54 28 156
2007年 59 58 18 135
2008年 71 36 21 128
2009年 60 38 24 122
2010年 60 24 18 102
2011年 82 25 22 129
2012年 86 27 35 148

比率 (年別、2012年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 53.5% 28.5% 18.0%
2006年 47.4% 34.6% 17.9%
2007年 43.7% 43.0% 13.3%
2008年 55.5% 28.1% 16.4%
2009年 49.2% 31.1% 19.7%
2010年 58.8% 23.5% 17.6%
2011年 54.5% 30.3% 15.2%
2012年 58.1% 18.2% 23.6%

.

速報値 : 2013年データ

作品数 (2013年四半期別)
期間 1クール 2クール 2クール超
2012年 59 6 7 127
'13/01 29 1 6 36
'13/04 30 5 1 55
'13/07 . . . 36
'13/10 . . . .

比率 (2013年四半期別)
期間 1クール 2クール 2クール超
2013年 46.4% 4.7% 5.5%
'13/01 80.1% 2.8% 16.7%
'13/04 54.5% 9.1% 1.8%
'13/07 . . .
'13/10 . . .

.

2013年の数値について

2013年の作品は、7月期までの速報値です。
放送中・放送前が多くあるため、 数値は未確定です。
各項目の合計と作品数の合計は、 一致しません。
また、比率の合計も100%になりません。


<説明>

  • クール数 [1クールは、期間 : 3ヶ月、話数 : 13話前後]
    1. 1クール作品は、1クール : 10~14話。
    2. 2クール以上の作品は、1クール : 11話~14話
    で換算。
  • 2クール超には、放送中の作品を含む
  • 空欄 ( - )は、本数 0、該当作品なし。
  • 空欄 ( . )は、本数未定、値なし。

換算例

彩雲国物語(1期)は、2006/4~2007/2までと約1年間の放送。
しかし、話数が39話なので、4クールではなく 3クール作品として集計します。


<寸評>

一応今回は、2012年確報版。

<作品数>

  • 2006年 156本
  • 2007年 135本 (前年比 21本減、△-13.5%)
  • 2008年 128本 (前年比 _7本減、△-_5.2%)
  • 2009年 122本 (前年比 _6本減、△-_4.7%)
  • 2010年 102本 (前年比 20本減、△-19.6%)
  • 2011年 129本 (前年比 27本増、+ 26.5%)
  • 2012年 148本 (前年比 19本増、+ 14.7%)

2011年以降、作品数は増加傾向。
2012年は、2006年に次ぐ多さ。


<放送枠数>

放送枠数 (1クールと 2クールの合計枠数)

  • 2006年 (作品数 / 128) : 74+54×2=182
  • 2007年 (作品数 / 117) : 59+58×2=175
  • 2008年 (作品数 / 107) : 71+36×2=143
  • 2009年 (作品数 / _97) : 60+37×2=134
  • 2010年 (作品数 / _84) : 60+24×2=108
  • 2011年 (作品数 / 107) : 82+25×2=132
  • 2012年 (作品数 / 113) : 86+27×2=140

換算法

  • 1クール作品 : 作品数×1枠
  • 2クール作品 : 作品数×2枠

: 枠数の比較は、 年をまたぐ作品があるので、 正確な比較にはなりません。


2012年は、1クール作品が過去最多の86に。
2クール作品は、前年を上回ってはいますが、 最盛期の半分程度にとどまります。


改めてまとめると、


疑問 :

年間作品数は減っているのか?
それとも、1作あたりの放送期間が延びただけなのか?


結論 :

  • 2007年
    作品数減だが、2クール作品は微増。
    相対的に、2クール作品の比率は増えました。
  • 2008年
    作品数減に加え、 2クール作品の減少で、放送枠数も大幅に減少しました。
  • 2009年
    引き続き作品数が減少。
    しかし、 作品数が減少したのは、1クール作品のみ となっています。
    (他は、ほぼ横ばい)
  • 2010年
    作品数が大幅減。
    中でも2クールの減少が多く、 枠数の減少は、さらに大きくなっています。
    (1クールは、2009年と同数)
  • 2011年
    作品数は大幅に増加。
    ただ、増えたのは 1クール作品が多く、 枠数の増加は、小幅にとどまる。
  • 2012年
    作品数は引き続き増加。
    2クール以下の作品は、2011年と同程度。
    2クールを超える作品が増える傾向にあります。

[資料2] 放送開始時期別、放送期間一覧表 (四半期別データ)

作品数 (四半期別、2012年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 492 262 166 920
'06/01 17 2 3 22
'06/04 21 27 12 60
'06/07 15 6 2 23
'06/10 21 19 11 51
'07/01 16 4 4 24
'07/04 10 28 9 47
'07/07 18 4 1 23
'07/10 15 22 4 41
'08/01 17 3 5 25
'08/04 14 16 11 41
'08/07 19 2 - 21
'08/10 21 15 5 41
'09/01 17 5 3 25
'09/04 10 19 11 40
'09/07 14 2 2 18
'09/10 19 12 8 39
'10/01 12 3 2 17
'10/04 14 9 8 31
'10/07 12 4 3 19
'10/10 22 8 5 35
'11/01 15 2 3 20
'11/04 26 10 12 48
'11/07 23 3 2 28
'11/10 18 10 5 33
'12/01 20 3 4 27
'12/04 23 8 21 52
'12/07 23 4 2 29
'12/10 20 12 8 40

比率 (四半期別、2012年まで)
期間 1クール 2クール 2クール超
合計 53.5% 28.5% 18.0%
'06/01 77.3% 9.1% 13.6%
'06/04 35.0% 45.0% 20.0%
'06/07 65.2% 26.1% 8.7%
'06/10 41.2% 37.3% 21.6%
'07/01 66.7% 16.7% 16.7%
'07/04 21.3% 59.6% 19.1%
'07/07 78.3% 17.4% 4.3%
'07/10 36.6% 53.7% 9.8%
'08/01 68.0% 12.0% 20.0%
'08/04 34.1% 39.0% 26.8%
'08/07 90.5% 9.5% -
'08/10 51.2% 36.6% 12.2%
'09/01 68.0% 20.0% 12.0%
'09/04 25.0% 47.5% 27.5%
'09/07 77.8% 11.1% 11.1%
'09/10 48.7% 30.8% 20.5%
'10/01 70.6% 17.6% 11.8%
'10/04 45.2% 29.0% 25.8%
'10/07 63.2% 21.1% 15.8%
'10/10 62.9% 22.9% 14.3%
'11/01 75.0% 10.0% 15.0%
'11/04 54.2% 20.8% 25.0%
'11/07 82.1% 10.7% 7.1%
'11/10 63.6% 19.4% 17.1%
'12/01 74.1% 11.1% 14.8%
'12/04 44.2% 15.4% 40.4%
'12/07 79.3% 13.8% 6.9%
'12/10 50.0% 30.0% 20.0%



色の違いについて

大改編期 (4月期、10月期)の 最も比率の大きい区分の色を変えています。

  • : 1クール
  • : 2クール

'09/4月期以降、 2クール作品の比率が 1クールより多くなることはありません。


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作品リスト

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