弓の持ち方とか下着とか - 魔弾の王と戦姫

カテゴリ : 日記

[最終更新 2016/2/11 | 記事作成日 2014/10/19]

2/11追記 : 服装のウソについて (文末に追記)


魔弾の王と戦姫 は、中世ヨーロッパ風の時代設定のお話ですが、
見ていて、いくつか不思議に思った点があったので、 まとめてみました。

  • 弓の持ち方 - 矢の位置が逆?
  • 女性の下着 - 現代と同じ?

: この記事は、後ほど日付けを変更して掲載順を変えます。
記事URLは、同じままです。


弓の持ち方

まず、不思議に思ったのは、弓の持ち方です。
自分の知る限り、矢は弓の右に番える (つがえる) ものだと思っていました。
しかし、本作では、矢は弓の左に番えています。


参考

これは、ナゼなのか?


調べてみると、
これは、「和弓」と「洋弓」の違いによるもののようです。

  • 和弓 - 日本式の弓
  • 洋弓 - 西洋式の弓

日本の弓は、矢を右に番えます。
対して、
西洋の弓は、矢を左に番えるのだそうです。

さらに、
日本の弓は、立てた状態で持ちます。
一方、
西洋の弓は、右に倒して持つこともあります。

この場合、
矢を左に番えるのではなく、
倒した弓の上に矢を乗せる形になります。


おまけ

魔弾の王と戦姫 1話OPでは、矢が右に書かれています。
(2話で修正)


ここから追記 : 2015/1/31

魔弾の王と戦姫とは無関係ですが、 和弓についても少し調べてみました。

和弓の持ち方とか射方とか

  1. 弓の真ん中になにか巻いてあるけど

    最初は、単に持つところなのかと思っていたのですが、
    実際は弓の握る場所の上に巻いてあるものです。

    これは「矢摺籐」(やずりどう) と言い、
    矢が弓に当たって痛まないようにするためのものだそうです。



  2. 矢を射た後、弓がひっくり返ったり、回ったり

    矢を射た後の勢いで、弓が左回りに回転して、弦が前に飛び出したり、
    さらに回って、弦が腕の外側にあたる描写があります。

    これは、「弓返り」(ゆがえり) と言い、
    和弓を射るときの動きのひとつです。



    では、
    和弓の描写なのに「弓返り」が ないのは間違いか?
    というと、必ずしもそうではなく、
    弓を射た後に弓を動かさない
    「打ち切り射法」
    という方法もあるそうなので、一概に間違いとは言えないようです。

ここまで追記 : 2015/1/31


女性の下着

本作に限らず、
中世が舞台のアニメで気になるのが、 下着のことです。


中世の女性の下着が、現代のものと同じでよいのか?


これについては、本作の監督の佐藤竜雄さんが、 Twitterで言及していました。

紹介されていたサイトを見ると、
中世ヨーロッパ (1480年ころ) の遺跡から、現代のものに近い形の 下着が出てきたそうです。

ブラジャーは、左右のカップがきちんと分かれていて、現代のものに近い形をしています。
パンツは、両脇をひもで留める、いわゆる「ひもパン」でした。

実は、
下着のような布製のものは、時間が経つと土に還ってしまうため、
なかなか見つからないのだそうです。


ですが、
今回このような出土品が出てきたことで、
中世の女性が現代風の下着でも不思議ではない。
ということのようです。


ここから追記 : 2016/2/11


服装のウソ

ウソがあるとすれば、 下着よりもメイド服の方。
メイド服は、19世紀 (1800年代) 後半のものです。
だから、
ティッタのあの格好は、中世が舞台のこの作品では不自然です。


ここまで追記 : 2016/2/11


参考


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